日本映画クラシック

緋牡丹博徒 

緋牡丹博徒シリーズ。東映の藤純子主演の女侠客モノだ。1968ー1972年に8本製作された。当時大映で当たっていた女侠客を東映でもやろうということになって、名プロデューサー俊藤浩滋の娘、藤純子をヒロインに企画。任侠系のプログラムピクチャーの1つだ。『…

激動の昭和史 沖縄決戦

<予告編> 東宝の夏の大作『東宝8・15シリーズ』の第5作、1971年公開。毎年夏に公開する、第二次大戦モノだ。『日本のいちばん長い日』が第1作。このシリーズ、会社あげての大作だから、毎年の興行収入も邦画の中では1〜2位にランクインする。そんな中で本作…

陸軍中野学校

<予告編> ←やけに核心部をネタばらししてるので未見のかたは注意! ストーリー:1937年。中国戦線が拡大し、欧米との関係も悪化するなかで、陸軍に独立した諜報部隊を設立するためにうごく士官がいた。草薙中佐(加東大介)だ。彼は士官学校の優秀な卒業生を…

日本のいちばん長い日

予告編> 世界大戦末期、天皇が降伏の決意を御前会議で表明してから、一方では相手国に文書で伝え、一方では国民にラジオ放送で伝えるまで、1945年8月14日から15日までを追った集団劇だ。当時の東宝の勝負作だからオールスター編成。主役級が漏れなくという感…

しとやかな獣

映画概要> ストーリー:1960年代前半。団地にすむ初老の夫婦。夫はもと海軍中佐、戦後は何をやってもうまくいかず、そのくせ山っ気だけはある。妻はおしとやかな口調だが目が笑っていないタイプ、ときどきひやっとするような一言を吐く。娘はバー勤めのあと…

新幹線大爆破

予告編> ストーリー:東京発博多行きの新幹線に爆発物をしかけたという電話が入る。犯人(高倉健)は周到な準備で、80km以下にスピードが落ちると爆発する装置を車両に取付けていた。警察が犯人とコンタクトをとるいっぽう、国鉄の車両管理官(宇津井健)は…

女が階段を登るとき

予告編> ストーリー:夫を亡くして仕方なく入った夜の世界。圭子(高峰秀子)は人気の雇われマダムになっていた。お愛想がきらいで電話営業ができないから、オーナーが要求するほど売上はあがらない。彼女の下にいた売れっこホステスはパトロンを見つけて独…

花影

ストーリー:1960年代あたまの東京。水商売もだんだんモダンになり「女給」は「ホステス」に変わる。「最後の女給」といわれた銀座の伝説の女、葉子(池内淳子)はかつて文学者や大学教授、名高い骨董商たちに気に入られた、文化人サークルのミューズだった…

めし

ストーリー:結婚して5年、夫の転勤で大阪にやってきた三千代(原節子)はひたすら家事をこなすだけの女中のようなくらしに疲れ切っていた。夫(上原謙)は自分のほうをちゃんと見る気配もない。東京の姪(島崎雪子)が転がり込んでくる。叔父である夫が気に…

女のなかにいる他人

予告編> ストーリー:実直なサラリーマン、杉本(小林桂樹)は友人(三橋美智也)のセクシーな妻(若林映子)を不倫のプレイのはずみで殺してしまった。何も知らない妻、雅子(新珠三千代)にも、あきらめ気味の友人にも何もいえず苦悩する杉本。不眠症がひ…

お茶漬けの味

予告編> ストーリー:妙子(木暮実千代)はお嬢さま育ち。見合いで結婚した茂吉(佐分利信)は長野の苦学生出身で、いまでは機械メーカーの部長。ちゃんとした家にはお手伝いさんも何人かいる。でも、三等客車や安いタバコや味噌汁ぶっかけご飯が好きな旦那…

動画> 清水宏、1941年。いよいよ太平洋戦争開戦の年だけど、映画自体はやっぱりのんびりした温泉リゾートムービー。ただし作品としてのねらいなのか、世相が描きづらくなっていたのか、そのへんはわからない。ヒロインは田中絹代。主演級ででているのはまだ…

按摩と女

動画> 清水宏監督、前回の『有りがたうさん』の2年後、1938年の作品。ごぞんじのとおり、2008年に石井克人監督でフルコピーリメイクされた。主演草なぎ君の例のやつだ。石井監督はアングルから芝居から完コピしたというけど、企画自体はともかく、意図はわか…

有りがたうさん

動画> 清水宏。1903年生まれ、若い頃から松竹で活躍して、いろいろなジャンルで大量の作品を撮っている監督だ。本作は1936年。川端康成の小説原作だけど、ほとんどドキュメンタリーとして見てもいい映画だろうと思う。全編が移動するバスの旅、パーフェクト…

宗方姉妹

断片映像> ストーリー:1950年頃、結婚が上手く行っていない夫婦(山村聡・田中絹代)の家には妻の妹(高峰秀子)も住んでいる。妹は「アプレゲール」といわれる戦後ッ娘。父(笠智衆)はガンで死期が近い。妹は姉の昔の恋人(上原謙)と姉がいっしょになれ…

大人の見る繪本 生まれてはみたけれど

動画> ストーリー:昭和7年。麻布に住んでいたサラリーマンが郊外の蒲田に家を買った。会社の上司にあわせて近所に引っ越しだ。転校した兄弟はガキ大将たちにいじめられて学校をサボっていたが、すぐにいいポジションにおさまった。同級生の1人は上司の息子…

野良犬

予告編> ストーリー:新人の刑事村上(三船敏郎)は、満員のバスの中で拳銃をすられてしまう。スリ担当の部局にはベテランの佐藤 (志村喬)がいて、捜査に協力してくれることになった。村上は、スリグループを糸口にして盗品の転売屋、拳銃を買ったらしい男へと…

明日来る人

日活web> 川島雄三1955年の作品。たいていの映画は別に後年名作として評価されるために作られるわけじゃないよねもちろん。だから60年後の観客にピンとこないとかいわれても監督は「知るかそんなもん」だろう。 うん、ピンとこない。あまりにも。 ま、その時…

薔薇の葬列

予告編> ストーリー:1969年。新宿のゲイバーの人気ホステス、エディ(ピーター)はオーナー(土屋嘉男)の愛人。ベテランオカマのママはオーナーの“本妻”だったけれど、恋も仕事のポジションもあやうくなって気がきじゃない。でも自由に見えるエディには消せな…

殺しの烙印

予告編> ストーリー:殺し屋の世界にもランキングがあった。No.3の花田五郎(宍戸錠)が主人公。彼はある男を護送したり、だれかを殺したり、襲われたりいそがしい。妻(小川万里子)がいつつも要所でなぞめいたエキゾチック美女、美沙子(真理アンヌ)にひ…

殺人狂時代

予告編> ストーリー:ナチの残党に殺しを依頼された秘密組織のボス溝呂木(天本英世)。そのターゲットとなった一人が大学講師の桔梗(仲代達矢)だ。ところが彼は簡単にはやられない。なぜか接近してきた女性記者啓子(団令子)と車泥棒ビルと、次々襲って…

いまでも殺しはエンターティメントか?

戦後の日本はだいたい一貫して凶悪犯罪も殺人も性犯罪も減っている。ちょっと古いが警察庁の統計。性犯罪とか粗暴犯のピークは昭和30年代なかばから40年代なかばだ。「みんなが支えあっていた人情味あふれる時代」だったのかもしれないけれど、それなりにワ…

江分利満氏の優雅な生活

予告編> う〜ん、写真が地味だな。しかも上のときたらお母さんは三白眼、むすこは銃撃されたのかぐったりして、これじゃ日本の庶民版『グロリア』かと思ってしまうやろ。もちろんぜんぜんちがうし、だいたいお母さんがかまえているピストルは息子のおもちゃ…

馬鹿が戦車(タンク)でやって来る

予告編> ストーリー:第二次大戦からしばらくたった農村。元大地主と市会議員がおおきな顔をしている。戦後の農地解放で自作農になったサブ(ハナ肇)たち一家は極貧で、母は耳が遠いし、弟平六(犬塚弘)は脳内メルヘン状態で自分が鳥だと思っている。戦争帰り…

野良猫ロック 女番長/野良猫ロック ワイルドジャンボ

予告編> 日活のサイケ&ポップカルチャー&無軌道青春モノ。どうみてもかわいい梶芽衣子、范 文雀、それに一人だけ人種がちがうような体つきの藤竜也。当時っぽいファッションとかバンドのライブシーンとか、『女番長』では大根っぷりがまぶしい和田アキ子の…

噂の女

予告編> 舞台は島原。主人公は芸妓や娼婦じゃない。お茶屋の女主人とその娘だ。毎晩のお座敷の予約を受けて、芸妓を手配し、料理や酒の差配をする。話は3作のなかで一番軽い。母(田中絹代)のもとに東京で失恋して自殺未遂したという娘(久我美子)が帰ってくる…

赤線地帯

んん?これ..> これはまたなかなかに・・巨匠のリアリズムといわれるこの作品だけど、娼婦たちも、遊郭も、そのまわりの路地もきれい目には撮らない。ついでにいうと、娼婦の平均年齢も高い。成人した息子がいたり、病身の旦那と子どもをやしなっていたりと…

祇園囃子

冒頭> 一番おもての世界、というか普通にメジャーな祇園。『祇園囃子』は3本の中でははなやかだし、新人の舞妓(若尾文子)も姐さん芸者(木暮実千代)もきれいに撮られている。新人舞妓はちゃんと芸事や所作のけいこをして、お披露目ではゴージャスな衣装を着て…

ミゾグチ、「この世界」もの3本

溝口監督の花街・遊郭もの3本。巨匠はとにかくこの世界を描いたものが多くて、ほかにも祇園を舞台にしたもの、いわゆるパンパンを描いたもの...いくつもある(未見だけど)。すくなくともこの3本、とくに『祇園囃子』『赤線地帯』は、とにかくシビアな現代劇、…

幕末太陽傳

<公式> 川島雄三の映画はいつもその時代の風景につれていってくれる。古い映画はもちろんそうなんだけど、小津や溝口ともどこか違うんだなぁ。シンボリックな風景より、もっと身近な空間の手触りみたいなところなんだろうか。この映画、もちろん名作中の名…