2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

300 

公式> 古代ギリシャ、スパルタ王国の王と勇猛な戦士が巨大ペルシャ帝国軍と戦う物語。原作は『ダークナイト』『シン・シティ』でおなじみフランク・ミラーのグラフィックノベルをザック・スナイダーが映画化。 ビジュアルは、ダイナミックな視界の動きという…

椿三十郎 

<参考> 黒澤明、1962年の作品。 ストーリーの概略は、ある藩のお家騒動。 ある勢力の不正をただそうとする老城代と彼を支持する若侍のグループがいる。 不正をはたらくワルの勢力には3人のひとくせありそうな初老の侍と、部下の切れ者がいる。そこへ正体不…

ケモノヅメ 監督 湯浅政明

公式> これ、DVDがレンタル店に途中までしかなくて、物語のこれから、っていうところまでしか見ていないから、非常に中途半端感があるのだ。 世界としてはかなり好み。お話は、「昔から存在した食人鬼の一族(普段は人間の格好で、なにかのトリガーで変身し…

人狼 監督 沖浦啓之

公式> むかーし、東京都写真美術館で、これの設定資料や原画を展示していたような覚えがある。パラレルワールド的な1950年代の東京にちょっと技術世代としては合わないハイテクギミックぽいものがまじる世界。正直このトーンは好きだ。手描きセルアニメでほ…

ベクシル 監督 曽利文彦

公式> 絵はフルCGにアニメ的輪郭をつけて従来のアニメファンになじみやすくしたという『Appleseed』の手法の洗練で、キャラ造形が弱くて(デフォルメに今ひとつクセがなくて)ゲーム画面的になっている部分と、メカや背景があまりにCGぽくていまひとつスリル…

パプリカ  監督 今敏

公式> 同じ時期に見た、青春ノスタルヂアモノの『時をかける少女』はちょっと入り込めなかったけれど、こちらはずっと年を食った世界であり、設定であり、つまりおっさん向けである。筒井康隆お好みの映画の引用と夢の融合。引用される映画はすべて遠い昔の…

いろいろレビュー2

またまた、前に見たヤツのショートレビュー。 このラインナップの微妙すぎる古さ・・・

ハイ・フィディリティー    監督スティーブン・フリアーズ

参考> マニアックなレコード店のオーナーが主人公のストーリー。音楽オタクの大人になりきれない初期中年(ジョン・キューザック)という設定だった。日本で言うと、すくなくともそういうキャラクターは女性とうまく関係が築けないタイプだ。だいたい敵役にモ…

プラダを着た悪魔   監督デビッド・フランケル

公式> これもかなり古典的なストーリーで、どこかの教科書にある「映画脚本10のステップ」をそのまま肉付けしたみたいだ。しかも実在モデルがある内幕モノのわりにはファンタジックな物語だ。まあ「働くオンナが元気をもらう1本」狙いなんだろうからそれ…

さくらん   監督蜷川実花

公式> 主人公土屋アンナは、表情が決まったときは、原作安野モヨコの絵のような、白目が目立つ巨大な瞳のキャラクターを完璧に再現する。ところが角度や表情によっては突然単なる下膨れのエキゾチック・ウーマンに変わる。そういう意味では菅野美穂のほうが…

夏至   監督トラン・アン・ユン

参考> おなじ監督の2000年の作品。スタイルは『パパイヤ』とほとんど変わらない。視覚以外の気持ちよさを感じさせるマジックは続く。古都にすむ3姉妹の、伝統のスタイルに今風テイストをうまく取り入れた暮らし。こんどはロケーション撮影がふんだんに使わ…

青いパパイヤの香り  監督トラン・アン・ユン

参考> 監督、トラン・アン・ユンの独特なところは、触覚的なセンスの映像だろう。エロスの表現も、肌や髪にクローズアップで寄って、形態的な(=視覚的な)エロスより、触れたときの、あるいは嗅いだときのエロスを思い出させるような絵をつくる。 ふんだん…

いろいろレビュー1

最近ぜんぜん映画を見ていないので、前にみた映画の短めレヴューを書いてみる。