2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

若尾文子2本 女系家族 & 最高殊勲夫人 

■女系家族 ストーリー:昭和30年頃の大阪船場、老舗問屋の主人が死去した。大番頭が遺言状を読み上げる。遺産は3人の娘に分けられるのだ。矢島家は代々女系で主人も婿養子だった。当主を自認する長女(京マチ子)は配分に納得しない。もう一つ家族が知らない火…

眠狂四郎2作

大映時代劇シリーズその2。市川雷蔵の代表作、眠狂四郎ものだ。棄教した宣教師と日本人の妻との間に生まれた混血の美形で、黒い着流しに赤い髪。必殺技は円月殺法、モラルに背を向け、人を斬るのも女を抱くのも思うまま。流行作家柴田錬三郎が作り出したキャ…

三隅研次2本 斬る & 座頭市物語

時代劇の名監督、三隅研次いまさらの初鑑賞。三隅は1920年生まれ、岡本喜八や川島雄三とほぼ同じ、黒澤・小津たち巨匠より10〜20歳下の世代だ。太秦にあった大映京都撮影所で売れ線時代劇を撮り続けた。『雨月物語』『山椒大夫』といった溝口作品や黒澤の『…

凶悪&ゾディアック

連続殺人犯がモチーフの映画。殺し屋や人斬りものを外しても名作が多すぎて書ききれないレベルだ。『復讐するは我にあり』『羊たちの沈黙』『セブン』…『冷たい熱帯魚』もある。ちょっと外したところで『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』のシリアルキラー母…