ドキュメンタリー

アルマジロ

<公式> 2010年、デンマークの作品。アフガニスタン国内、NATO軍ISAF(国際治安支援部隊)の、アルマジロと呼ばれる基地に派遣されたデンマーク兵士たちに密着して撮影した、戦場のドキュメンタリーだ。兵士たちの派遣期間は数ヶ月程度。映画では何人かを主人公…

彼らは生きていた They shall not grow old

<公式> 第一次大戦のイギリス軍の戦場の映像と、帰還兵のインタビューを重ねたドキュメンタリー。「100年前の戦場に、そこにいたかのような映像体験をしてもらう」意図でつくられた、つまり『1917』とおなじねらいの映画だ。この2つ、共通点が多いのだ。どち…

ジョアン・ジルベルトを探して

<公式> ジョアン・ジルベルト。1950年代にかれが編み出したギターの奏法は、アントニオ・カルロス・ジョビン、ヴィニシウス・ヂ・モライスたちと共にボサノバを生み出した。映画『This is bossa nova』はその周辺をインタビューや映像でわかりやすく紹介して…

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス

<公式> ニューヨーク公立図書館(NYPL)。市内に本館・分館あわせて92館をもつ、政府や自治体に属さない独立の組織だ。本作はこの組織がどんなところか、それを描いたドキュメンタリーだ。 NYPLは年間予算は約340億円、本館と4つの研究図書館、それにマンハッ…

マックイーン モードの反逆児

<公式> アレキサンダー・マックイーン(リンクはGQの紹介ページ)。彼の名を冠したブランドは、創業時からのパートナー、サラ・バートンがクリエイティブ・ディレクターをつとめる。本作はマックイーンの青年期から死までを残された映像とあたらしく撮ったイ…

ホイットニー〜オールウェイズ・ラブ・ユー〜

<公式> ホイットニー・ヒューストン。彼女の最盛期は1980年代後半から1990年代初頭、だから渋谷の映画館で見たときは50くらいのお客さんが多かった。らしいなと思ったのはちょっとエッジーなお母さんが20歳くらいの娘さんを連れて見に来てるのが何組かいたこ…

動いている庭

公式> これはだいぶ説明が必要な1作だ。ドキュメンタリー作品。たぶんそうそう見られない。DVDにもなっていなさそうだし、商業映画館で掛けるようなものでもないし、「知られていないけどじつは面白い!」みたいな小さな小屋主が上映してみたくなる佳品とい…

オラファー・エリアソン 視覚と知覚

公式> デンマーク生まれの現代アート作家、エリアソン。2008年、かれのプロジェクトがマンハッタンで実現する。WATERFALLSという、イーストリバー沿い4カ所に人工の滝を作る、市をまき込んだビッグプロジェクトだ。クリストを思わせる、都市の風景にそれなり…

人類遺産

公式> 廃墟。この映画は廃墟だけをほぼ静止画のように観賞する映像体験だ。動きは…..ある。たとえば水がたまっている朽ちた建物。表面の波が壁にうつるきらめきはゆらゆら形を変える。だけどほぼカメラは動かない。いわゆる環境映像ともどこか感触がちがう。…

SUPER8(SFじゃないほう)

予告編> サラエヴォ出身の映画監督エミール・クストリッツァ。それほど多作というわけじゃない、ぼくが見てるのは代表作の『アンダーグラウンド』『黒猫・白猫』くらいだ。いうまでもなく『アンダーグラウンド』は強烈だった。2作を見て感じたのは「声の太い…

真珠のボタン

公式> ストーリー:チリ南部、パタゴニア地方の海岸地方をめぐるドキュメンタリー。スペイン人侵略の前には長時間舟の上で過ごす先住民たちがいた。彼らのひとりが1800年代、まだ若いときにイギリスに連れていかれ「文明化」された通称ジェレミー・ボタン。…

BISキャノンボール

公式> ストーリー:アイドルグループBIS解散ライブの前日、ハメ撮りAV監督たちが集まった。前日・当日・翌日の彼女たちを追うのだ。それぞれにカメラを持って、メンバーたちと1対1で一晩過ごす。もちろん彼女たちには寝耳に水だ。翌日会場にあらわれたメンバ…

皆殺しのバラッド 〜メキシコ麻薬戦争の光と闇

公式> メキシコーアメリカ国境に接する町、シウダーファレス。リチはこの街で勤務する警察官だ。国境の反対側エル・パソは全米でも有数の治安がいい街なのに、この街では平均、毎日10人単位が殺される。血だらけの現場に出動し、検挙のあてもない殺人の被害…

アクト・オブ・キリング

公式> これはほんとに特殊映画だ。ジャンルとしてはドキュメンタリーに属する本作の、画面の中のできごとは、なにがリアルでなにがつくりもので、的な混乱をみるものにぶつけるだろう。映画の前提は公式に書いてある。ぼくも知らなかった世界だ。1965年、イ…

バックコーラスの歌姫たち ー 20 Feet From Stardom ー

公式> 音楽モノドキュメンタリー。90年代くらいまでのポピュラーミュージックをささえたバックボーカリストの物語だ。アメリカではレコーディングでもライブでも不可欠だったし、イギリス系ミュージシャンの曲にもソウルフルな女性ボーカルの声が入っていた…

ホドロフスキーのデューン

公式1>公式2>公式がなぜか2つある!映画作家ホドロフスキー。『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』で欧米で注目のクリエイターになった彼に、フランスのプロデューサーが新作をオファーする。1975年、ホドロフスキーが選んだのは名作SF、『デューン』だ…

監督失格

公式> ストーリー:AV女優、林由美香の主演作でデビューした平野勝之監督は,1996年の夏に2人で自転車に乗って北海道を目指すたびに出る。旅の記録は映画になって残り、2人の距離が離れてからも、なんとなくな友人関係はつづく。2005年、久しぶりに彼女を主…

ロスト・イン・ラ・マンチャ

予告編> こちらは撮影延期や中止話がやたらと多いテリー・ギリアム師のドキュメンタリー。僕は彼の『ラスベガスをぶっとばせ』とか『ローズ・イン・タイドランド』とか大好きだ。逸脱していくものへのかぎりない愛情と共感に満ちている。でもものによっては…

アメリカン・ティーン

予告編> ある高校の生徒たちの1年。舞台になる人口13000人の小さな町ワルシャワは、シカゴから200km。どこが町の盛り場だかわからないようなところだけど、中心部に湖がいくつもあって、水辺の別荘地みたいなのもある。なかなかいいロケーションだ。ちなみに…

ようこそアムステルダム国立美術館へ

予告編>映画館の紹介P> アムステルダム国立美術館の改修計画をおうドキュメンタリー。国際コンペで勝ったスペインの建築家チームによる設計がかたまって、いよいよ解体工事がはじまってから映画ははじまる。ところがここからが長い。とにかくいろんなトラブ…

180°SOUTH 

公式> まえに『イントゥ・ザ・ワイルド』でちらっと書いていた、二人のアメリカ人の、パタゴニアへの旅の記録・・・のつもりで見たのがこの映画。その二人というのはNORTH FACEの創業者、ダグ・トンプキンスと Patagoniaの創業者、イヴォン・シュイナード。4…

エグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

公式> 前回につづいてアートモノのドキュメンタリー(いちおう)フィルム。『ハーブ&ナンシー』がわりあいかちっとした、というのはちゃんと作品として売りに出ているアートピースをふつうに金を払って買う、という作品と受け手の関係を描いていた映画だっ…

ハーブ&ドロシー

公式> NYにすむ老夫婦に何年か密着して撮ったドキュメンタリー。ちょこんとしたおじいさんと、ちょっと足が不自由になったかれをささえて歩く聡明そうなおばあさん。二人と猫が住んでいるアパートはなんだかごちゃごちゃとして、とてもトレンドやハイカルチ…

フード・インク E・シュローサー&R・ケナー

公式> この映画は、当ブログで前に紹介した『ファストフード・ネイション』と異母兄弟みたいな関係だ。巨大企業の寡占状態になってその論理に完全にコントロールされている、アメリカの食の実態を告発するという内容。両方の原作本を執筆しているジャーナリ…

ニッポン建設映像祭 番外編

主催者web> 今回はちょっと変わった映像について書きましょう。この前見に行ったのでね。これまでに何度かおこなわれていたイベントで、評判だったから一度見てみたかったのだ。 「建設映像」というのは、事業者や建設会社が自分のプロジェクトの記録を短編…

100,000年後の安全

公式> FUKUSHIMA以前には、よく「核に対する日本人の特別な感情」という言い方が、特にアメリカの専門家からされてきた。でもぜんぜんそんなことはなかった。マス・ヒステリーは被爆体験と関係なく世界中にひろがった。科学者がいくら説明しても恐怖はぬぐい…

戦場でワルツを

公式>これは特殊な映画だ。ドキュメンタリー+アニメーション+シュールな映像詩で、作家の戦争体験の告白・告発でもある。イスラエル人の監督アリ・フォルマンは、レバノン内戦中の1982年におこったサブラ・シャティーラの虐殺のとき、兵士としてそこにいた…

死なない子供、 荒川修作

公式> これは映画というよりは、記録映像。アーチスト荒川修作+マドリン・ヒギンズのデザインした住宅「三鷹天命反転住宅」の住人、映像作家の山岡遊眞が、荒川本人のリクエストで、自分たちがどんなふうにこの特殊な空間を住みこなしているか、日記代わり…

ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション

公式>これはぜんぜん予備知識なしで見た。短編のオムニバスDVD。ちょっと面白かったので動画付きでご紹介しましょう。 カナダ人のアニメーター、クリス・ランドレスと先輩アニメーターのライアン・ラーキンの作品が入っている。ライアンは1960年代後半に20代…

ベンダ・ビリリ

公式>近所の小さな映画館で演っていたのを見にいった。コンゴのストリートバンド、スタッフ・ベンダ・ビリリの5年くらいの日々を、彼らに惚れ込み、CDを制作しようとしたフランス人が撮り続けた映画だ。 スタッフ・ベンダ・ビリリのメンバーはおおくが定職も…