つくること・つくるひと

毛皮のヴィーナス

公式> ストーリー:マゾッホの小説『毛皮を着たヴィーナス』を舞台化する脚本・演出家。主演女優オーディションの終わりに1人の女優が駆け込んできて、帰ろうとしていた演出家はしぶしぶつき合うことにする。なんだか無遠慮で品がない女優は、舞台に立つと一…

ワイルドスタイル/ストレイトアウタコンプトン

参考> 公式>みなさまご無沙汰です(>時系列で読んでくださってる皆さま)。今年はまずここから。 年明け、故大瀧詠一のラジオ音源を聴いていた。晩年にはほとんどミュージシャンをやめてしまっていたかれだけど、音楽史家としてときどきNHKでポップスヒスト…

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

公式> ストーリー:携帯の電波もはいらない田舎にすむ和合家。ホラー漫画を描く高校生の妹(佐津川愛美)の目の前で両親がトラックにひかれた。葬儀の日、4年前に女優をめざして上京した姉(佐藤江梨子)が帰ってくる。妹はおびえたようすだ。炭焼きを仕事に…

日々ロック

公式> ストーリー:いじめられっ子の拓郎(野村周平)は高校の同級生と結成したスリーピースバンドでロックにつかる日々。拓郎たちがいそうろうするライブハウスに来たスーパーアイドル咲(二階堂ふみ)は下手だけどストレートなかれらの歌になんとなく惹か…

地獄でなぜ悪い

公式> ストーリー:映画バカの高校生 平田(長谷川博己)は生涯の「この1本」が撮れる日を夢見て映画仲間たちと過ごしていた。そんな時血まみれでふらふら歩くヤクザ池上(堤真一)にあいカメラを向ける。 池上は敵の組長を仕留めに入って女房(友近)に散々にや…

はじまりのうた

公式> ストーリー:NYの小さなライブハウスで歌うシンガーがいる。「今日友だちが聴きに来てるんだけど、ステージで1曲歌ってもらってもいいかな?」ためらいがちだった彼女は弾き語りで歌いはじめる。でも客たちはおしゃべりに気持ちがいっている。さえない…

裸のランチ

予告編> 1991年公開。これ当時見に行った覚えがある。ストーリーはほとんど覚えてなくて、ぬるぬるしたクリーチャーのビジュアルだけ頭にあった。で、久しぶりに見返したら、また同じものだけが頭に残った。それも当たり前で、乱暴にいってしまえば、そもそ…

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 

<公式> ストーリー:20年前にバードマンというヒーローもので大人気だったリーガン(マイケル・キートン)はいまでは半分過去の人。NYの名門シアターでレイモンド・カーヴァー原作の文学劇を演出・主演でやり、演技派に脱皮したい。でもプレミア直前に相手…

ホドロフスキーのデューン

公式1>公式2>公式がなぜか2つある!映画作家ホドロフスキー。『エル・トポ』『ホーリー・マウンテン』で欧米で注目のクリエイターになった彼に、フランスのプロデューサーが新作をオファーする。1975年、ホドロフスキーが選んだのは名作SF、『デューン』だ…

江分利満氏の優雅な生活

予告編> う〜ん、写真が地味だな。しかも上のときたらお母さんは三白眼、むすこは銃撃されたのかぐったりして、これじゃ日本の庶民版『グロリア』かと思ってしまうやろ。もちろんぜんぜんちがうし、だいたいお母さんがかまえているピストルは息子のおもちゃ…

監督失格

公式> ストーリー:AV女優、林由美香の主演作でデビューした平野勝之監督は,1996年の夏に2人で自転車に乗って北海道を目指すたびに出る。旅の記録は映画になって残り、2人の距離が離れてからも、なんとなくな友人関係はつづく。2005年、久しぶりに彼女を主…

スイミング・プール

予告編> フランソワーズ・オゾン。ノーマークだったなぁ。見たことなかった。で、2作つづけて見た。公開順と違うけれど、まずこちら(以下、ややネタバレかも?)。 ストーリー:シリーズもののミステリー小説の人気作家サラ(シャーロット・ランプリング)…

ブギーナイツ

予告編> ポール・トーマス・アンダーソン(PTA)の1997年公開作品。ひさしぶりにみたけれど、いい映画だなあ。好きだこれ。「映画を撮ることの映画」シリーズのひとつ。…ふと思ったんだけど、たいていの映画作家たちは、わりとじぶんたちを「弱者」の立場に見…

ルビー・スパークス

公式> ストーリー: 10代でセンセーショナルなデビューをかざった作家カルヴィン。いまでも彼と彼のデビュー作はそれなりに人気だ。でも作家はその後10年長篇が書けないでいる。自分の何が問題なのかいまひとつはっきりしない彼は夢で理想の女性と出会った。…

ロスト・イン・ラ・マンチャ

予告編> こちらは撮影延期や中止話がやたらと多いテリー・ギリアム師のドキュメンタリー。僕は彼の『ラスベガスをぶっとばせ』とか『ローズ・イン・タイドランド』とか大好きだ。逸脱していくものへのかぎりない愛情と共感に満ちている。でもものによっては…

ことの次第

予告編> ヴェンダース、1981年の作品。 ストーリー:アメリカのプロデューサーに雇われたドイツ人監督がポルトガルロケで古いSFのリメイクを撮ろうとする。カメラマンはハリウッドのベテラン(サミュエル・フラー)だ。ところがすぐにフィルムがもうないことが…

桐島、部活やめるってよ

公式> 予告編や映画のビジュアルを見ていて、クレジット的には主人公あつかいの前田(神木隆之介)が、「目」の役なのかと思っていた。息を殺して、いやな関心が自分に向かずに一日が終わる…それだけを祈る、教室内の弱者。そんな弱者でありつつも、意外に透…

ライフ・アクアティック

予告編> 漫画っぽい絵やギャグ、シンメトリーな背景の真ん中に役者を正面から撮る肖像写真みたいな構図。わざと作り物っぽくしたセットや特撮。ディズニー制作のこの映画は、それこそピクサーのアニメみたいに、子供にもキャッチーな映像のなかで、大人のし…

エグジット・スルー・ザ・ギフトショップ

公式> 前回につづいてアートモノのドキュメンタリー(いちおう)フィルム。『ハーブ&ナンシー』がわりあいかちっとした、というのはちゃんと作品として売りに出ているアートピースをふつうに金を払って買う、という作品と受け手の関係を描いていた映画だっ…

ハーブ&ドロシー

公式> NYにすむ老夫婦に何年か密着して撮ったドキュメンタリー。ちょこんとしたおじいさんと、ちょっと足が不自由になったかれをささえて歩く聡明そうなおばあさん。二人と猫が住んでいるアパートはなんだかごちゃごちゃとして、とてもトレンドやハイカルチ…

ニッポン建設映像祭 番外編

主催者web> 今回はちょっと変わった映像について書きましょう。この前見に行ったのでね。これまでに何度かおこなわれていたイベントで、評判だったから一度見てみたかったのだ。 「建設映像」というのは、事業者や建設会社が自分のプロジェクトの記録を短編…

僕らのミライへ逆回転

公式ないので参考(imdb)!>> レンタルビデオ店の店員が、テープから消えてしまったハリウッド名作を仲間だけでリメイクするというこの話、かなり濃いめの映画愛の映画だ。泣ける映画愛映画の古典といえば『ニューシネマパラダイス』につきるが、この映画、と…

ライアン・ラーキン 路上に咲いたアニメーション

公式>これはぜんぜん予備知識なしで見た。短編のオムニバスDVD。ちょっと面白かったので動画付きでご紹介しましょう。 カナダ人のアニメーター、クリス・ランドレスと先輩アニメーターのライアン・ラーキンの作品が入っている。ライアンは1960年代後半に20代…

ザ・マジックアワー

公式サイト三谷幸喜の「映画愛」がナイーブなまでにストレートに表現された1本。ただ、その愛は、女あしらいの上手な男というより、不器用な純情男の片思いのような気がする。お勉強はよくできるのだが・・・こういったらものすごく失礼なんだが、三谷幸喜と…

フィッツカラルド

映画の舞台、イキトスの映画紹介ページ映画史上には何人もの「バカ一代」タイプの監督、「バカ一代」ものの映画がある。F・コッポラもかなり「バカ一代」指数が高い監督といえるだろう。しかしこの「フィッツカラルド」はその指数の高さにおいて映画史上にさ…