狼の死刑宣告 


<予告編>
ストーリー:妻と2人の息子と順調に暮らしていた主人公。可愛がっていた長男がチンケな強盗の巻き添えで殺されてしまう。息子を殺した、よくわからないギャンググループの一員は無罪釈放。気持ちが収まらない父はガレージの古いナイフを持ち出して犯人の住む団地へ向かう....
さんざん入る突っ込みだとは思いつつ、やっぱりケヴィン・ベーコンが最初良識派のサラリーマンとして登場するところで、どう見ても小心モンの小市民の顔じゃないところよね。通勤電車で椅子をさがしてきょろきょろする顔じゃない。お話としては定番だから「平凡な市民だけどじつは暴力性への衝動を秘めていた」みたいな伏線があるわけでもなく、家族を殺された怒りのみで殺人マシン化していく。ただケヴィンなのでマッチョじゃなくてもアクションにある種の力強さがあって、結局映画としてはすっきり見られる。一見、スポーツやってたビジネスマンならぎりぎりありえるか.....? くらいの動きでまとめてる(ラストバトルはともかく)ところも作り手のバランスかも。アクションムービーだから、見るからに弱々しいおっさんがスキンヘッドに革ジャンで決めてもキワモノ感が溢れるだけだしね。