ユメ十夜

<予告編>
オムニバスつながりでちらっと。原作は夏目漱石のショート・ショート集。「こんな夢を見た」ではじまって、漱石が見たという体でイメージを拡げる。ここで全文よめます。十夜を十人の監督がそれぞれアレンジして、ある人はほとんど原作どおり(たとえば市川崑の第二夜)、ある人はまったくぜんぜん違う話に(たとえば山下敦弘の第八夜。なぜか『ナイスの森』風に。)、また他分野の人にアイディアを出させて(たとえば天野喜孝の第七夜。幻想アニメ系。あとは漫☆画太郎が原案の第十夜)撮る。ちょっと一本一本の豪華さに欠けすぎる感じがした。ようするにチープさが見えてしまうのが残念。だからビジュアルは割り切ってテンポで押切った松尾スズキの第六夜(舞台はほとんど石切り場ロケのみのモノクロ、セリフが全部2ちゃん語。なぜか今でもそこそこ笑える)が結局一番面白かったような。