ふがいない僕は空を見る


<予告編>
ストーリー:高校生と不倫する妻のはなし、不倫がばれて、しかも珍妙なかっこうでセックスしていた動画をネットにながされて学校に行けなくなった高校生のはなし、その同級生で極度の貧困状態にあり、クラスメートの女子とため息をつく男の子のはなし、不倫バレした高校生の母で、代替医療的な助産院をいとなむ女性のはなし。

知らずに見ていたらいつの間にか主人公が入れ替わっていて「なんだこれは!?」と思ったらオムニバス的な構成なのだった。原作が連作の短編で、それぞれハイライトをあてる人物が違うというスタイルだから、映画もむりに一本のストーリーにまとめようとはしない。
んー.........あれっ? あんまり感想が浮かばないなあ。まず不倫高校生役の永山絢斗が、格好いいんだろうけどなんだかもっさりして見えて、あまり印象がなかったっていうのはある。極貧高校生役の窪田正孝の方が圧倒的に共感できる。でも、幼なじみの少女もふくめてなんだかきれいに描き過ぎな気はした。服も表情もぜんぜんくたびれてない。それにいい子すぎないか。彼と少女の2人は物語の中心部分でダークサイドを見せつけて、それが同時に彼らの一瞬のきらめきになってるという皮肉さがあるんだけど、それ意外はどっちかというと清く正しい少年で、むしろ彼が見せつけられる立場だ。
話はまた不倫妻と不倫高校生のその後にもどり、オムニバスの最後は助産婦エピソードとからめて、「それでも生きていくことの意味」的なところで〆る。