デッドプール2



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ジョシュ・ブローリンを初めて見たのはたぶん『ノーカントリー』だと思う。『W』のブッシュ役や『ミルク』『トゥルーグリット』とかで、渋めの演技派イメージを勝手にもってたんだけど、『インヒアレントヴァイス』の角刈り刑事を見て「あれ、この人こんなごつい系だったっけ?」と思ったのもつかのま、今じゃマーベル系の剛力悪役や『ボーダーライン』の外道捜査員とか、全般にアクション俳優イメージに(自分の中で)なっている。本作ではターミネーターオマージュの、未来から来た、笑わない、目の光るスーパー始末屋ケーブルだ。もちろんすごいアクションをこなしている(ことになっている)。
マーベル系とかX−MENとか、ごくごくたまにしか見ないからこの世界のお約束的なものがほとんど分かっていないんだけど、まあこの俗悪さとダーティさはきらいじゃない。X−フォース結成と・・・のくだりはアメリカ俗悪映画の伝統をみごとに受け継いでいる感じで、本作のなかでも一番のお気に入りだ。その分、愛をめぐるあれこれとか子供の閉じたハートを明けるあれこれとか友情とかいい話系のところは画面の小ささのせいか、残念ながら刺さってこなかったのだった。
ただあれだね、配役はいいね。ザジー・ビーツ(ドミノ)は格好いいし、ネガソニック&ユキオも、もちろんケーブルも。
■画像は予告編から引用