ウルフ・オブ・ウォールストリート


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第86回、作品賞/監督賞/主演/助演男優賞/脚色賞どれもノミネートだけ。巨匠スコシージの作品だけど無冠におわった。この作品、とにかく主人公が濃いわけだ。カリスマかつジャンキーかつむちゃくちゃな成り上がり経営者、とにかく自分もまわりもやってることも面白すぎで、このキャラクター・エピソードが創作だったらそれはすごいよ。でも主人公は実在だし、突拍子もないエピソードの連打も実話にそこそこ忠実。てなるとさ、この面白さってけっきょくゴシップ的なネタの良さっていうことだよね? それいえば『アメリカン・ハッスル』もそうなんだけど。
もちろん画面のゴージャスさやノリノリのリズムで突っ走る感じ、しょうもない奴らのなりあがり青春エピソード自体たしかに面白いから映画としては満足だ。でもまあとにかく、現実のすごい人の面白さって飛び抜けてるんだねっていう感じはした。ディカプリオはどう頑張っても、ほとんど老人になるまで大人の雰囲気は出ないんじゃないか。