エンドオブウォッチ


<予告編>
この映画、LAのもっとも危険と言われる地区で活動する警官たちがこの上なくリアルに描写されているらしい。でも知らないしな。ワイルドなメキシカンとアフリカンが割拠する地区の市警の実態とか。リアルを知らない以上リアルと言われても残念ながらそれはたんなるメタ情報である。でも監督デヴィッド・エアーはそれこそ地元そだちで、メキシカンとも近かったそうだから、空気感ふくめて体にしみこんでいるんだろう。主演2人は何週間か実際にパトロールする車に同乗したりして感じをつかみ、ジレンホールにいたっては殺人現場まで目撃してしまったそうである。
実態をしらない東洋のいち小市民にとっては、単純にびしっとしまった犯罪実録モノ、ブライアン(ジェイク・ジレンホール)とメキシコ移民の子であるマイク(マイケル・ペーニャ)の固い信頼関係、ほとんどそれだけを描いた、典型的な相棒モノのドラマだった。ラストまで任務は高いモラールでびしっとこなしつつ、おたがいに悪態をつきつつ、下ネタで盛り上がりつつのホモソーシャルな世界に、超美貌のマイクの妻やブライアンの婚約者が漢たちの領分にはけっして足を踏み入れず、物語をいろどる。「ただしき」マッチョ映画だ。
映像はクロニクルほどPOV風じゃないが、自画撮りカメラ風だったり、ドライブレコーダー風だったり、ジャーナリストが密着で追っている風だったりと、「カメラを据えてまっている」ような絵面は徹底してさけて実録感をだしている。しかしジレンホールはごりっとしたマッチョ派になったんだなぁ。『ブロークバック』を引き合いに出すのもあれだけど、ねえ。