チャイナタウン

ポランスキーつながりで最近見たのでおまけ。ここまで名作になるといまさら長々と書くのはやめとく(といいつつ黒澤作品とか結構書いてるけど)。ひとつ思ったのは主人公ジェイク(ジャック・ニコルソン)がギャングに襲われるシーン。ギャング役は監督のポランスキーが演じる。これは半分遊びだったらしいけれど、有名な暴力シーンで見ていても結構痛い。で、小男でベビーフェイスのギャング、なぜかほぼ同時期の『ロング・グッドバイ』でも似た感じのギャングに主人公がおどされていた気がする。それ以降なのか、ハードボイルドやノワール的作品に、ときどきこの「小さいベビーフェイスの残忍なギャング」が出てくる。ポランスキーがこの役をやったのが偶然だとしたらたまたま一つのスタイルの祖型となったのかもしれない。
原作小説なしのオリジナル脚本でこの完成度は・・と賞賛されるが、ちなみに脚本家はニコルソンと親しく、ジェイクはニコルソンの当て書きだったそうだ。はまり具合も納得だね!